カラーバーって必要ですか?


twitterでカラーバーについてつぶやき合っていて感じたのですが、よく考えるとカラーバーというのが現在本当に必須なのか?です。2010年3月の時点で、カラーバーが亡くなったら困ってしまう人というのは、回線系に携わっている技術者くらいではないかと思います。他にあまり思いつかないのです。放送局に納品するためのビデオテープには必ずカラーバーは必須ですので、この部分の規格を否定する気はありません。規格ですから。

そうではなくてここで話題にしたかったのは、カラーバーという映像調整のためのツールという目的です。コンテンツを作るときに、どんな基準に沿って制作したかを技術的に「次の人」に指し示す目的が、カラーバーだったと私は捉えています。デジタルビデオになってから、アナログ映像信号の世界は無縁になりました。二次的に信号線に流すことはあっても、アナログ回線というのは皆無と言えると思います。

今必要な「カラーバー的」な何か、カラーバーに代わる何かが必要になっていると感じます。番組やCMの完パケの冒頭に入れるクレジット。これに書き込む項目は何が必要か、と考えるとわかりやすいと思います。現状のクレジットに書き込む項目では、デジタルビデオは次の人には伝えきれません。簡単に考えてみても、

  • 白色点の色温度(9300K or 6500K)
  • ガンマ値
  • 想定するモニターのカラースペース
  • フィールド・ドミナンス(インターレースを想定するかどうか)
  • フレームレート(23.976Hz or 24.0Hzなど)

伝えたい事はどんどん出てきます。データ型のコンテンツになると、冒頭にカラーバーを入れておくのはナンセンスですから、こんなメタデータをファイル化して添付もしくは埋め込むのがスマートです。

すでにどこかで考えられているのかもしれませんが、技術者目線ではなくて製作者側目線で、このメタデータの伝達は語られることを期待します。

8件のコメント

  • By masaru, 2010/03/18 @ 11:30:46/AM

    「技術者目線ではなくて製作者側目線」そうなんですよね〜。技術者の技術はとてもすごいと思うのですが、それをどうやって市場にフィットする形で実現するか?それが結構課題だったりしますね。

    QuickTimeを一つとっても、どうしてQT使うの?って話をすると画質とかよりも、フレームを一つずつ送れるとかタイムコードが埋め込めるとか…。そういう画質と関係ないところが理由だったりするんですよね。

    QuickTime Xはコンセプト違う製品ですけどね。(笑)

  • By radicalfillm, 2010/03/18 @ 11:36:45/AM

    確かにそうかもしれませんねぇ。
    最近やったWEBCMもそうなんですが
    街頭ビジョンにも流れるかも、電車の広告にも流れるかもなど、
    色々クライアントの構想があったみたいなので
    それぞれ基準値が変わってしまいますよね。
    ちょっと考えただけでも、メディアが沢山出てくるので
    新たな基準というか規格を定義すべき時代なのだと思います。

  • By yamaq, 2010/03/18 @ 11:52:16/AM

    コンテンツに物理的に貼り付けるようなイメージで考えていたんですが、ネットにデータベース作って自由にその中に登録すれば良いと思うんです。このコンテンツに付けるタグは、コンテンツ自身に関する情報はないので、情報漏えいの問題もないはずです。ちょうどCDの曲名データベースみたいなものです。基本的に非営利で運営して、みんなが登録してみんなで活用する。というのがポリシーです。みんながgive and takeが気持ちよく成立する仕組みです。

  • By やまたけ, 2010/03/18 @ 23:01:03/PM

    カラーバーもそうですけど、CMのクッション3秒って必要ないんじゃないですかね。キリよく1秒とか。

  • By yamaq, 2010/03/18 @ 23:39:04/PM

    捨てカットは僕も1秒でイイと思います。

    話はそれますが、山手線車内で流れてるトレインチャンネルというメディアがあるんですが、そこで流れるCMは、捨てカットのフリーズをそのまま使ってます。あれを最初見た時はすごく違和感を感じたものです。

  • By suzukinasake, 2010/03/18 @ 23:43:53/PM

    デジタルの場合、エンコードによって色が変わってしまったりしてしまう事故、多くないですか?
    なので逆にカラーバー、欲しいです、僕は。

  • By yamaq, 2010/03/19 @ 8:27:56/AM

    エンコード工程は、完全に別物のクリップを生成する行為なので、色の変化は常に気を使う部分ですね。そのためにも、実映像ではなくて、付加情報に重きを置いた方が良いと考えました。

    色の変化はカラーバーがあるとわかりやすいですが、どちらかと言えばなぜ変化したかを突き止めることが求められます。そのときに、オリジナルのカラーバーを元に再現を手作業で行うのが良いか、情報から判断して問題の発生源に改善をお願いするかでは、私は後者の方を選びます。

    今回のエントリーは、ちょっと煽った刺激的な書き方をしていますが、「カラーバーなんかやめちまえ」的な短絡的な考えではなくて、今の時期だからもう一度カラーバーについて考えてみましょう、という問題提起でした。

  • By 匿名, 2010/03/19 @ 17:41:02/PM

    キネコをする場合は、まだ色の基準はカラーバーのようです。
    はっきり技術者に確認したわけではないですが、テープのフォーマット指示書には「CBを色の基準としてフィルムレコーディングをします」というような記述がありました。

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