「パラにしてください」と言われても
映像業界に関わらず、その業界独自の言葉や言い回しというものはあると思います。テレビ業界では、今では使わなくなった言葉ですが、「八百屋にする」とか、「ギロチンショット」なんていう聞いただけでは絶対に理解できない言い回しがありました。
先日も、DaVinci Resolveから音声をLRでパラで出力したい。との質問を受けたのですが、すぐには理解できませんでした。パラという語源はおそらく、アナログオーディオのLINEアウトなどのMono音声があった時に、それを二つや三つに分配したいときに使っていたパラボックスから来ていると理解しています。私はシステムの仕事をしていた時には、パラボックスと言えば、トモカ電気さんのパラボックスと決まっていたものです。
パラとは、このパラボックスのように1入力を複数出力に分配する意味で使われていましたが、それが徐々に意味合いが曖昧になり、同じではなくても「分配する」や「複数存在する」時にも使われるようになったのだと想像しています。この拡大解釈を使うと、LRをパラに出力したいという目的は、普通にLRを2chとして出力すれば良いのだろうと想像できます。普通にLR出力と言えばいいのですが、そこは映像業界あるあるで、専門用語を混ぜて使いたくなるものなのです(笑)

