DaVinci Resolve 20.2リリース
次期モデルのiPhone発表に合わせるようなタイミングで、DaVinci Resolveもメジャーバージョンアップが来ました。イマーシブを除いて最も大きなポイントは、Apple ProRes RAWコーデックのデコード対応ではないでしょうか。これまで要望が多かったものの、大人の事情でサポートしなかったこのコーデックに対応したことで、小躍りしているユーザーも多いかもしれません。
URSA Cine イマーシブワークフロー
- FusionページからVision Proへのストリーミング
- PanoMapのイマーシブオプションのサポート
- イマーシブワールドポーズの回転と反転のサポート
- ステレオスコピック3Dをフルサイドバイサイドまたはトップボトムとしてレンダリング
- ステレオスコピック3Dワークフローのノードスタックのサポート
- イマーシブEXRワークフローのサポート
Cut
- インターレースタイムラインにおけるリプレイスティンガートランジションの処理が改善
- リプレイエディターとATEMスイッチャーのリプレイキューイングフィードバックが改善
Edit
- 同期ロックは、自動選択とは独立してリップル編集を制御します
- リップルトリミングの改良により、編集操作の同期が維持されるように
- ダイナミックトリミング時にトリムエディターが自動的に表示されるように
- トリムエディターをシングルビューアーモードに切り替えるユーザー設定を追加
- トラックヘッダーのソースと出力先のパッチングを改良
- タイムラインのオーディオメニューアクションで、同期されたオーディオをビデオから切り離すことができます
- カスタムメタデータフィールドの追加と入力をサポート
- 速度変更を含むマルチカムクリップのフラット化をサポート
- ソースタイムラインビューアーでオーディオトラックのソロをサポート
- ソーストラックの出力先サブメニューアクションで、デフォルト状態にリセットできます
CutとEdit
- 選択したキーフレームを上下左右に移動するためのメニューアクションを追加
- タイムラインのカーブおよびキーフレームエディターにアクションツールバーを追加
- Shiftキーを押しながらキーフレームエディターのヘッダーをクリックすると、複数のパラメータを切り替えることができます
- Altキーを押しながらキーフレームエディターのヘッダーをクリックすると、パラメータのみを切り替えることができます
- ガイドは個別の色とロック状態をサポートします
- ガイドを追加または編集する際に、ピクセルとパーセンテージを切り替えます
- ガイド上のFusion、トランスフォーム、エフェクトオーバーレイのマウス優先機能を追加
- ボイスオーバーのカウントダウンでビープ音をサポート
- 編集時にオーディオバスのオートメーションが保持されるように
- 選択したクリップの無音部分をリップル削除するオプションを追加
- macOSでの文字起こしが最大2倍高速に
- macOSでの音声変換分析が最大2倍高速に
Fusion
- Fusionビューアでのカスタムガイド編集のサポート
- マルチテキストの配置と変形コントロールの改善
- USDツールのアニメーション画像入力のサポート
- 3Dレンダラーのマルチレイヤーサポート
- USDレンダラーのマルチレイヤーAoVチャンネルサポート
- サーフェストラッカーのパフォーマンスが最大2倍高速化
Color
- AIベースのResolve FX Cinematic Hazeを新たに搭載
- Resolve FXのライトエフェクトは、アルファソースからのグローに対応
- クリップ番号でクリップをナビゲートするメニューアクションを追加
- 選択した複数のクリップのノードカラーをリセットする機能を追加
- 高度なカラーパネルは、再起動後もサイドパネルの状態を維持
- ビューア表示プロファイル使用時のHLGビューア出力を向上
- RCMとCSTは、HLGおよびPQ変換にITU BT.2408を使用するように
- Resolve FXのサーフェストラッカーのパフォーマンスが最大2倍高速化
Fairlight
- プロジェクト設定オプションで、クリップ編集間のソフトフェードを無効にできます
- プロジェクト設定オプションで、ランプトゥプレイ時間を設定できます
CodecsとI/O
- Apple ProRes RAWクリップのデコードをサポート
- Samsung APVクリップのエンコードをサポート
- Sony ARW画像のデコードをサポート
- ARRICOREクリップをサポート
- 単一フレームのWebPおよびGIFクリップが静止画としてインポートされるように
一般的な改善
- ビューアで再生ヘッドをスキムするには、Cキーを押し続けます
- エクスポートされたDRTタイムラインに、リンクされたFusionコンポジションメディアが含まれるように
- データの書き込みとレンダリングで、現在の日付と時刻のタグがサポート
- レンダリングジョブで字幕を追加するためのスクリプティングAPIがサポート
- タイムラインとメディアプールのクリップ名を設定するためのスクリプティングAPIがサポート
- 全体的なパフォーマンスと安定性が向上