こちらでは、映像技術の中で知っていると役に立つ知識を、詳しく解説します。映像技術には難解な部分もあり、過去の歴史や慣習に影響を受けた面もあります。なぜそのような事情になっているのか、技術面に加えてこれまでの経緯も合わせて説明します。記事の内容に関するご意見やご質問などは、「お問い合わせフォーム」でお知らせください。

映像のガンマ補正

ガンマ補正とは、入力側のカメラと出力側のモニターで、明るさを調整する処理です。古くはブラウン管テレビのために必要だった背景はありますが、この先もガンマ処理は欠かせません。人間の視覚特性は暗部の方が明部よりも敏感で、感覚の特性は直線的ではありません。この特徴をガンマで表すと、0.4のカーブに近いと言われています。

映像のガンマ補正は、入力側と出力側で相互に関係します。DaVinci Resolve のようなアプリケーションで正確にガンマ補正を行うためには、総合的なガンマへの理解が欠かせません。ガンマ処理の背景と、どのような原理なのかを見ていきましょう。(前文より)

DaVinci Resolve 709処理の考察

DaVinci ResolveのBT.709規格のサポートには、インポートしたクリップや内部の処理、入出力プロファイルなどが含まれます。ITU-R BT.709は、時間の経過とともに更新されているものの、単一の規格です。とはいえ、DaVinci Resolve内のプロファイルを見ると、709という名前のものがいくつかあります。

ある意味で混沌とした709設定に立ち向かおうとして、ビューワやエクスポートされたメディアファイルなどを前にして、それがどのように機能するのか理解するのに苦労した方も多いと思います。私もその一人で、今回じっくりと確認する機会を得ました。この考察の目的は、DaVinci ResolveでBT.709クリップがどのように処理されるかを理解することです。どのように動作するのか、どのように設定を行えばミスを防げるのか、ユーザーはどのように理解すればよいのか。この疑問をクリアにすることで、今後の映像制作に活かせるようにすることが目的です。私はDaVinci Resolveの開発者ではないので、ユーザーの視点から考察します。(前文より)