Resolveについて嘘をつきます

今日は4月1日で、エイプリルフールです。その起源は知りませんが、「嘘をついても許される日」となっています。yamaqblogでは、過去に何度か読者の方を「好意的に」騙す目的で記事を書いたことがありました。ありそうなネタを選んで書いていたので、何人かの方は騙されたこともありました。その節は失礼しました(笑)

今年もその企画を久しぶりにやろうと思うのですが、今回ははっきりと「これは嘘です」という前提で嘘の記事を書きます。ただ、その嘘の中には私がもしかしたらそうなるかもしれない、という淡い期待感が込められているネタを選んだつもりです。この先の近い未来で本当にここで書いたことが実現されたら、世間話の種にしていただけると幸いです。

Resolve40周年モデル登場

DaVinci Resolveの誕生は1984年とされていて、当時はWizという名前で後にda Vinciと改名されました。それ以降レオナルド・ダヴィンチをリスペクトしてなのか、この名称が受け継がれています。個人的にはとても嬉しいことです。レオナルドさんは、画家と言われがちですが、実は科学者でした。絵の対象を深く考察するためにその本質を探り、科学にも傾倒していったのではないかと想像しています。DaVinci Resolveはカラコレアプリと言われがちですが、実は総合的な映像制作ツールです。幅広いユーザーに向けて、さまざまなニーズに応えてくれるありがたいソフトウエアに成長したと思います。

そんなDaVinci Resolveですが、40周年ですので記念になるモデル、もしくは周辺機器が登場すると嬉しいですね。どのような製品なのかは想像できませんが、もし登場するのなら、これまでのようにきっとわたしたちを驚かせてくれると思います。

ユーザーマニュアルのAI化

多言語対応しているユーザーマニュアルではありますが、その内情は大変だろうと想像できます。英語以外の言語での対応がどうしても遅れがちになってしまう背景には、4000ページを超えるボリュームが影響しているはずです。2023年はAIが大きく世の中に出てきた年でしたが、この先AIが多分野で存在感を増すのは確実です。Resolveのユーザーマニュアルでもその影響は出てほしいところです。

ChatGPTでも実現できているように、ユーザーが知りたいことを質問すると、的確な答えが返ってくるようなAIがいると嬉しいです。Resolveのメニュー右端のHelpのリストの中に、そんな機能が搭載されることをとても期待しています。

BMD社がAvid社を買収

AvidのMedia Composerといえば、オフライン編集を長い間にわたり支えてきた編集ソフトウエアです。コンピュータの中で動く動画編集の先駆けで、歴史もありプロのエディターからの信頼も得ています。生まれた時のシステムではMacが採用されていたのも、個人的には好意的に見えるところです。現在のMedia Composerの進化は、非常に遅いのは事実だと思います。目新しい機能よりも既存ユーザーへの配慮を重んじていると私には見えますが、今の時代にはその体制が少し物足りないのも事実でしょう。

もしBMDがAvidを買収して、Resolveの中にMedia Composerページが搭載されると?そんな姿はだいぶ強引ですが(笑)、もしそのような力技がかかると、映像業界の編集分野の勢力図が変わる可能性があります。Media Composerの最大の利点は、出力する編集結果データの信頼性の高さです。MCが書き出すEDLなら、Resolveで安心してコンフォームできることをプロの人たちは知っています。MCがResolveとマージされると、MCユーザーはResolveユーザーに移行する可能性が高まるので、プロ向け編集アプリはResolveが最もシェアが広まるのではないでしょうか。Premiere Proは一般ホビーユーザー向けに徹して、プロが望む安定性に対してはResolveが受け持つ、というような役割分担になっていくことを私は期待しています。

Resolveがサブスク化へ

これだけは絶対に現実化してほしくない変更です。BMDに近い人に聞くと、CEO自身が絶対にResolveのサブスク化には舵を切らないと断言しているそうです。Blackmagic Designは、現在の映像業界において、その動向を注目される主要メーカーの一社になったと言えます。影響力があるメーカーになったわけです。したがって、その動向は常にユーザーからある意味で監視される対象となったわけです。くれぐれも筋の通らない方針変更はこの先もやるべきではないのです。責任のある立場にあるのです。

近江商人がつちかってきた商いの精神「三方よし」。「売り手によし、買い手によし、世間によし」すなわち、「三方よし」。

その意味は、「商いというものは、売り手も買い手も適正な利益を得て満足する取り引きでなければならない。そして、その取り引きが地域社会全体の幸福につながるものでなければならない」という共存共栄の精神を表しています。

近江商人博物館より引用

現在のBlackmagic Designは、この「三方よし」が見事に実現できているのではないかと個人的には見ています。製品の低価格路線と見られて、安かろう悪かろうだった時期はすでに過去のことです。私はResolveの認定トレーナーという立場で、BMDの生態系の中で生活している面もあります。関わる人たちが、みんな丸くおさまるような世界が、安定して続いてほしいと願っております。

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