QlipとResolve

QlipのWebサイトには、このような画像を表示しています。Qlipを開発する背景には、映像処理のための様々な処理が連携しています。例えば、タイムコード。映像制作の中で使われてきたタイムコードですが、最近ではその役割は限定的になってきました。

タイムコードはVTRを使ったリニア編集初期の頃、テープに記録された特定の部分を客観的に示す目的で導入されました。何度も同じシーンを繰り返し撮影すると、どのテイクを最終的に使ったのかを示す「目印」が必要だったのです。現在ショットはファイル単位になり、ファイルを使うとメタデータを埋め込むことができるので、タイムコードがなくても他の方法で特定の部分を特定することができるからです。しかし、タイムコードは映像処理の中では、簡単に消滅することはないでしょう。まだまだ一定の役割は担っているのです。

DaVinci Resolveがサポートしているタイムコードフォーマットは、16、18などのような「誰がこんなフレームレート使うの?」と言われそうなニッチなものから、120fpsも使えます。さらに、当然ながらドロップフレームにも対応しています。Qlipもこれに倣い、Resolveが対応しているタイムコードと同じリストを持っています。ドロップフレーム処理に関しては、繰り返し動作チェックを行って、計算時の誤りがないように検証してきました。

Qlipは、DaVinci Resolveにそっと寄り添うような存在でありたいと、開発をしている私は考えています。Resolveは万能なアプリであるが故に、起動にはある程度時間が必要です。パパッと立ち上げてメディアファイルの中身を確認したいことも多いと思うので、そんなケースではQlipを合わせて使っていただくと、Resolveを補完できると考えています。

カラースペースを伴うビューイングが必要な場合には、言うまでもなくResolveを使ってください。Qlipではビューアーにはカラーマネージメント機能を搭載しないという選択をとりました。正直言って、様々なフォーマットに対して正確なカラーマネージメントを行うための、ゴールを見つけることができていないという事情もあります。それほど、簡単なことではありませんでした。正確な色管理は「餅は餅屋」で、Resolveの機能をお使いください。

こんな大きな存在であるDaVinci Resolveがいるために、Qlipはシンプルでフットワークよく振る舞うことができるのです。この先も、この設計思想を維持して、Qlipの開発は続けていこうと考えています。