HHKB Studioについて

気がつくと発売開始から1年ほど経過した今年10月、遅れながらもHHKB Studioを購入しました。US配列のブラックです。なぜ去年の発売開始当初に購入しなかったかというと、キー配列などのカスタマイズ性が弱いと感じていたからです。今回購入に至った背中を押された理由は、そのカスタマイズ性はなんとか解決できるのではないかとの、安直な期待感でした。

開封時の印象

荷物が届いて感じたのは、日本製品の梱包の丁寧さでした。さすが日本クオリティと感じさせられます。本体の箱は以前のモデルを踏襲していて、質素な印象です。本体を取り出してキータッチを確認すると、予想していたよりも、落ち着きがある印象です。過去のHHKBの弱点の一つは、キーのグラつきであると考えていた身からすると、この安定感はさすが改良型と感じさせられます。ただ、少し重たい打鍵感と感じました。というのも、直近まで使っていたKeychronの赤軸だったためでしょう。

懸念していたカスタマイズ性

私のキーボードの使い方の最大の特徴は、スペースバーにFN機能を持たせるというKarabinerで言うところのSpace FN機能です。HHKB Studioのカスタマイズでもこれを再現したいと考えていましたが、カスタマイズツールを触り始めた直後にこれは打ち砕かれてしまいました。Space FN機能は、キーの押下げと押上げについて個別に認識できることが必要ですが、HHKB Studioのカスタマイズ機能にはそれはありません。fnアサインの機能は3つありますが、いくつかの制限もあるので、柔軟性は非常に低いと感じました。

BTの接続性

カスタマイズはMacなのでKarabinerに任せることで、やりたいことの大半は解決できました。ただこのやり方では、Windows環境で使う際にはダメなので、別途Windows側でAutoHotkeyでの設定が必要になります。その手間は必要ですが、これによりなんとかなる見通しは立ちました。しかし、BTの接続性に大きな問題がありました。スリープからの再開において、異常なほど「寝起き」が悪いのです。単に待つだけではなく、何度か接続先の切り替えなどを試さないと使用開始ができません。さらに、自動スリープ機能は無効にできないため、30分ほどキーボードに触らないと強制的にスリープされてしまいます。

まとめ

結局、BTの接続性の悪さが決定打となり、HHKB Studioの継続使用は見送ることになりました。残念です。HHKB Studioと仲良くしていけるユーザーは、それほどカスタマイズに重要性を持っていない、単一環境で持ち運びしない用途かと思います。BTは避けて固定使用なら有線でもいいでしょう。おそらく製品開発者は、キータッチを重視していて、それ以外の付属ソフトウエアへの注力を怠ったように見えます。今やキーボード製品は、物理的な造りに加えて、カスタマイズ性も必要になってきていると私は考えています。それほどキーボードとは使うユーザーによって、好みが違うことを意味しています。大きな出費にはなってしまいましたが、いろいろ考えるところはあったので、良い経験と前向きに考えることにしました。

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