DaVinci Resolve 20.0正式リリース
なんと今年は5月中にベータが外れて正式版がリリースされました。聞くところによると、各種OSへの対応などの、ベース技術の面での対応が少なく、新機能のAIなどの開発に注力できた背景もあるとのこと。それにしても、このペースでリリースバージョンに辿り着くのは高い技術力があると言えます。毎年のことですが、ユーザーとしては感謝しかありません。
主な新機能
- 専用のカーブビューとタイムラインドロワーにより、キーフレーム機能が強化
- 録音とモニターオプションを備えたボイスオーバーツール
- Blackmagic Cloud Sharedフォルダーをメディアプールにインポートできます
- AI IntelliScriptは、ユーザー定義のスクリプトを使用してタイムラインを作成します
- AI Magic Mask v2とペイントブラシ
- AI Dialogue Matcherは、クリップのトーン、レベル、残響をマッチングします
- AI Audio Assistantは、完成したミックスを自動的に作成します
- AI IntelliCutは、無音部分を除去し、スピーカーをチェッカーボードカットします
- ディープイメージ合成ツールセット
Cut
- キュー、ボイスツール、テレプロンプターを備えたボイスオーバーパレット
- セカンダリートラックのオーディオのリップルトリミングが可能に
- リプレイのマルチビューで、以前に使用したカメラアングルが表示されるように
- タイムボタンをタップすると、カメラボタンでリプレイをプリロールできます
- メディアビンの自動再同期が、静止画とシーケンスをサポートするように
- ライブ上書きが、編集キーとサーチダイヤルをサポートするように
- マウスドラッグで複数のソースをライブ上書きし、ビンを同期できるように
- セーフ編集でトリムすると、隣接するクリップが上書きされるのを防ぎます
- メディアプールのメタデータパレットで、選択したクリップを素早く確認できます
- タイムラインクリップから属性をコピー、貼り付け、削除できます
- JKLコントロールを使用したダイナミックトリミングモードをサポート
- フル機能のオーディオミキサー
- ミニタイムラインにコンテキストメニューが追加
Edit
- 録音とモニターオプションを備えたボイスオーバーツール
- 自動アングル切り替えのためのAIマルチカムスマートスイッチ
- 内蔵モデルとユーザートレーニング可能なモデルを備えたAI VoiceConvert
- ソーステープに対応
- ソースビューアでタイムラインを表示および編集できるように
- マルチカム作成でリファレンスオーディオトラックがサポートされるように
- タイムラインから複合クリップを開くと、再生ヘッドの位置が一致します
- タイムラインタブのコンテキストメニューからタイムライン設定にアクセスできます
- 24時間タイムコードをラップアラウンドするユーザー設定
Cut & Edit
- 専用のカーブビューとタイムラインドロワーにより、キーフレーム機能が強化
- Blackmagic Cloud Sharedフォルダーをメディアプールにインポートできます
- AI IntelliScriptは、ユーザーが作成したスクリプトを使用してタイムラインを作成します
- AI Dialogue Matcherは、クリップのトーン、レベル、残響をマッチングします
- AI Music Editorは、音楽を希望の長さに自動編集します
- AIアニメーション字幕は、セリフをハイライトまたはアニメーション化します
- AI SuperScaleは、3倍および4倍のアップスケーリング機能を搭載
- AI Detect Music Beatsは、ビートスナップを表示および実行します
- 縦向き動画向けに最適化された新しいUIレイアウトオプション
- メディアプールのサムネイルを並べ替えおよび整理するためのカスタムグリッド
- テキスト段落、行折り返し、境界ツール
- レイヤーと簡単な変形、クリップ、折り返しコントロールを備えたマルチテキストツール
- 字幕トラックは、スタイリング用のFusionテンプレートに対応
- プロキシのみのクラウド同期で、メディアオリジナルを選択的に同期します
- インポートしたPSDを個別のレイヤーに分割できるように
- Alert Redビューアのバックグラウンドモードをサポート
- 文字起こしエンジンが拡張言語サポートを提供するように
- Smooth CutがAI Speed Warpをサポートするように
- 音声文字起こしをスピーカーとタイムコード付きでエクスポートします
- フレーズと文の区切りを改善した文字起こしをエクスポートします
Fusion
- ディープイメージ合成ツールセット
- OpenEXR、PSD、ステレオスコピック3Dに対応したマルチレイヤーパイプライン
- 画像のパッチングとクリーンアップのためのベクターワーピングツールセット
- 180°VRに対応
- 3Dシーンドームライト
- ネイティブCryptomatteワークフローに対応
- メディア出力ノードでColorページのグレードを表示
- GPUベースのパノマップと球面スタビライザーツールが高速化
- エフェクトカテゴリーに基づいたツール検索機能
- ユーザーが選択可能な合成開始フレーム
Color
- ペイントブラシ対応AIマジックマスクv2
- AI Resolve FXデプスマップv2
- クロマカラーワーパーグレーディング
- Resolve FXワーパーに新しいスプラインワープコントロールが追加
- Resolve FXとしてOpen Color IOをサポート
- 縦向き動画向けに最適化された新しいUIレイアウトオプション
- リモートモニタリング用のビューアオーバーレイを表示
- 対応ハードウェアでH.265 4:2:2のストリーミングとモニタリングが可能
- Samsung Logをサポート
- ACES 2.0をサポート
- HDRライトレベルPDFレポートを生成可能
- マルチユーザープロジェクトでLUTとカラースペースを変更可能
- 詳細パネルのノードレイヤーコントロール
- リフト、ガンマ、ゲイン、マイクロパネルの感度向上
Fairlight
- AI Audio Assistantがミックスの完成度を自動で調整します
- AI IntelliCutが無音部分を削除します
- AI IntelliCutが話者ごとにセリフをチェッカーボードのようにカットします
- AI IntelliCutがトランスクリプションの話し手情報を使用してADRキューを生成します
- クリップEQが6バンドに
- EQとLevel Matcherがトーンとクリップのレベルをマッチングさせます
- EQとGainがFairlight FXプラグインとしても利用可能に
- Fairlight Chain FXが頻繁にチェーン接続されるプラグインの作成と復元を可能にします
- ヘッダーの色をドラッグしてタイムライン上のトラックとバスを移動します
- オートメーションがチャンネルごとのモード切り替えをサポートするように
- トリムオートメーションがミックスパスを通してアクティブなままになります
- 改良されたビュープリセットが複数のパラメーターを保存できるように
コーデック
- WindowsおよびLinuxでApple ProResエンコードをサポート
- 空間ビデオメタデータなしでMV-HEVCをエンコード
- NvidiaシステムでMV-HEVCエンコードをサポート
- サイドバイサイドステレオ3Dメディアデコードをサポート
- ソースビューアでステレオ3Dクリップをサイドバイサイド表示モードに切り替え可能
- インスペクターで空間ビデオメタデータのプロパティを編集可能
- 対応NvidiaシステムでGPUアクセラレーションによるH.265 4:2:2エンコードをサポート
- 対応NvidiaシステムでGPUアクセラレーションによるH.265 4:2:2デコードをサポート
- TS、MTS、M2TSファイルをメディアストリームとして拡張可能
- フレームベース形式のインターレースレンダリングをサポート
- EXRでHT JPEG 2000デコードをサポート
- カスタムユーザープリセットリストとリストビューを備えたクイックエクスポートダイアログ
- 配信ページでユーザープリセットにカスタムアイコンを割り当てる機能
- Sony Burano 2.0をサポート
- RED SDK 8.6をサポート
- Dropboxプリセットのオーディオ正規化をサポート
- HDRおよびSDR信号に対応したPNGサポートを強化
全体的な項目
- Resolveで作成されたメディアの保存場所をユーザーが定義できるように
- LUTブラウザメニューにDCTL暗号化オプションを追加
- DaVinci Remote Monitorは、WindowsでIntelおよびAMD GPUをサポート
- フル解像度メディアをリンクするためのスクリプティングAPIをサポート
- サブクリップの範囲を保持しながらメディアを置き換えるためのスクリプティングAPIをサポート
- メディアプールクリップでファイルサイズが増加するのを監視するためのスクリプティングAPIをサポート
- AIモデルなどのためのExtrasダウンロードマネージャーを追加
- ビットレート表示機能を備えたリモートモニタークライアントを更新
- リモートモニターは、macOSでDaVinci Resolveと同時にインストールされるように
- 自動キャッシュ管理のユーザー設定を追加
- ウルトラワイドディスプレイでデュアルスクリーンウィンドウを有効にする機能を追加
- ACES 2.0をサポートするOCIO 2.4.2をサポート
- マルチモノオーディオ構成ですべてのクリップをインポートするための設定を追加
- Bluetooth接続ステータスのポップアップダイアログを追加
- テキストで表示するフォントをフィルターする機能を追加
- 同期オーディオのデータ書き込みオプションを追加
- CUDA 12.8でNvidia Blackwell GPUをサポート
- 全体的なパフォーマンスと安定性が向上