Graphic Converter8

新しもの好きのダウンロードさんで、Graphic Converter8がリリースされたと聞いてバージョンアップしておきました。このバージョンアップで64bit化対応になったみたいですね。「グラコン」はMacを使い始めてシェアウエアというものを知った頃からなじみのあるツールです。Photoshopがバージョン3になってレイヤー機能が使えるようになった頃からお世話になっています。当時はCD-ROMの製作で画像ファイルとムービーファイルのバッチ変換で大変重宝しました。

強力なGraphic Converterはまだまだ健在で、現在もこうやってバージョンアップして進化し続けています。映像系ユーザーで便利なのはDPXの連番ファイルをブラウズ機能で一覧できる機能です。DPXはPhotoshopで読み込みできるので、本来はBridgeがこの役目を担うべきですがなぜかできないんですよね。そこでそんなときはこのGraphic Converterが便利です。

Finderに拡張してQuickLookで見るのもいいのですが、サムネイルで一覧できるのが便利です。たいてい連番ファイルを見るときには前後のフレームを比較しながら目的のコマを探すので俯瞰できるのがありがたいです。DPXのプレビューではいろいろ皆さん工夫されてると思いますが、もっといいテクニックがあればコメント頂けるとうれしいです。

DaVinci Resolve9に向けて

先日LindocでDaVinci Resolveクイックスタートガイドを公開しましたが、ダウンロード数が100件を超えてありがたく思っていたのですが、微増ではありますが今でも少しずつ増えております。興味を持っていただいた方々ありがとうございます。

BMDのアナウンスでは、7月に次期バージョンのResolve9が登場するそうです。今のところの予定では、リリース後なるべく早い時期にクイックスタートガイドの最新版を更新したいと思っています。そして、興味を持っていただいた方々のために、次のバージョンはセミナーに関係しないので無償で配布できると思います。

NABで撮影されたデモ映像を見ると、Resolveという名前は残っているだけで別アプリくらいな進化になっています。クイックスタートガイドの制作にはかなりてこずる気もしますが、なんとか早期の公開を目指しますのでご期待ください。また、Resolveのセミナーも各種企画していますので、こちらもご期待ください。セミナーに関しては、有償開催になる見込みです。

セミナーの開催を有償にするか、それとも無償にするかは今でも悩ましい問題で、自分でも明確に方向性が掴めていません。今のところの私の考え方の基本は、「何かを得る側が費用を負担するべき」だと考えています。セミナーの集客で新規顧客を開拓したいのなら、企画をしたメーカーやディーラーが費用を負担すべきと考えます。また、参加者の学習により知識を積みたいのであれば、有償開催でも構わないのではないか。そんな考えです。

このあたりの考え方で、何かご意見などあれば是非コメント頂けると幸いです。

次期MacBook Proの使用イメージ

このところ噂のサイトで、次のモデルのMacBook Proについての仕様の話題が目に付くようになってきました。ここ2機種をスタイリッシュにスルーしてきた私としては(笑)、そろそろ機種変の時期が近づいていることは肌で感じています。噂に耳を貸すと次期モデルの仕様は、Appleらしいストイックな仕様であるような気配が濃厚です。

Appleのウエブサイトに出ない限りは、すべては確定していない噂です。だから余計に気になるわけですが、仮に噂の方向が確実になれば、ExpressCardBusやイーサネットポートがなくなり、もちろん光学ドライブも無しですね。物理ポートは電源のためのDC以外はUSBとThunderboltだけ。希望はUSB3.0を採用してほしいところです。ディスプレイサイズは最大15インチで、17インチは当面出てこない。しかし、72dpiではないRetinaタイプの高解像度仕様。

私のようなMacBook Pro17インチでオールインワンな環境を持ち歩いていた者には、拡張性のなさによって使い方を変えねばならなくなります。完全にMacBook Proはコンピュータ機能だけで、外部との接続は昔のPowerBook Duoみたいなドックにて行う。まさに母艦と小型戦闘機の関係ですね。Duoと大きく異なるのはThunderboltがあることです。この可能性はメーカーですらまだ確実に掴みきれていないと思うんですよね。

これまでは完全に小型戦闘機だけでどこにでも行っていたのですが、これからは母艦を自分の行動範囲内にいくつか設けておくことが必要になります。しかし、iMacなどのデスクトップモデルには移行することは全く眼中にはありません。やはりまだまだラップトップにこだわって行きたいと思っています。

AfterNABの季節に思う

NABで発表された新製品を日本国内ではじめてお披露目するのがこの時期で、各メーカーさんの恒例行事になっていますね。行くつもりだったのに行けなかったり、そもそも開催を知らなかったり(笑)、私は完全に出遅れておりました。参加はできなくても最近はTwitterやFacebookという便利な情報源があるので、行ってなくても情報だけはなんとなく仕入れた気になってしまいます。

私は映像編集出身者なので、どうしても編集ツールに目がいきます。編集ツールは基本的にはひとりのスタッフがその道具を占有しますので、映像制作が集団の総合制作であるにも関わらず実は孤独な作業なのです。隣にはディレクターが座っていて、エディターと同じ映像を見ながら指をパチンと鳴らしながらカットポイントを指示しますが、編集ツールを操作しているのはあくまでも一人です。だから気持ちの上ではとっても孤独なのですよ、エディターは。

だからその反面、ディレクターをはじめとして周りのスタッフと協調したくなるのかもしれません。特に私は自分の意志を前面にガンと出せないタイプだったので、特にそうでした。そんな実は孤独な面を持ったエディターなので、道具によって少しでも自分の価値を高めたいとの潜在意識があるのかもしれないと思うんです。道具頼みなんて情けないと言われようと、そうなんです情けない面を持っているんです。道具によって触発されると、もしかするとこのツールを使えば自分のテクニックが数段良くなるのではないか?そんな錯覚を日々探しているのです。

最新の編集ツールを使えば、制作ワークフローでコスト削減や、時間短縮につながりますよ、みたいな売り文句もいいのですが、これを使えばエディターにこんな錯覚を提供できますよ。くらいの刺激的で甘い香りのする媚薬的な雰囲気が、一番使ってみようという気持ちを刺激するんですよね、実は。

新発見と再発見

高校で教員から校長を勤められた方とお話しする機会に恵まれました。その方がおっしゃっていたことで印象深かったのが、「1時間の授業の中に、新発見や再発見がひとつでもあると、生徒は目を輝かせる」でした。1冊の本を買ったときに新しい発見をひとつでもできれば買った価値があると私も考えていましたが、再発見がこれに加わるのが面白かったのです。

生徒に対する学校での教育は、教師側が知っていることをまさに口移しで教え込むと考えがちです。しかし、生徒もしっかりと自分自身で学習し続けているので、過去に仕入れた知識を思い出すきっかけを作ることも、教師の役目のひとつなんですね。私の無意識に教えているという上から目線になっていたことにハッとなりました。

再発見のための刺激を加え合うことは、yamaq blogでも頻繁に出てくるコミュニケーションでの最大の成果物です。こう考えると学校での教育は密なコミュニケーションです。なんせ人間対人間なのですから。そして、IT技術もいいのですが、できれば面と向かって対面でのコミュニケーションが望ましいことも今日再確認しました。

DITスクール2nd


2月に開催して評価を頂きましたDITスクールが、来月二回目を開催することになりました。今回は短期間にスケジュールを集中して参加していただけるように配慮しました。4日間の中で1日あたり3コマの講義を盛り込みました。週末の金曜日と土曜日を選んでいるので、比較的時間が作りやすいのではないかと思っています。

第1日目(1-3時限目)2012年6月8日(金)14:00-19:00
第2日目(4-6時限目)2012年6月9日(土)14:00-19:00
第3日目(7-9時限目)2012年6月11日(月)14:00-19:00
第4日目(10-12時限目)2012年6月12日(火)14:00-19:00

DITはDigital Imaging Technicianとして認知されつつありますが、当スクールではその解釈をさらに一歩進めてDigital Imaging Technicと考えています。専任のDITスタッフが配置されることは理想であることに変わりはないのですが、とはいえそんな予算が取れないケースもあると思います。そこで、兼任でDITの仕事ができるように、他の職種の方にでもDITの基礎知識を習得していただけるように内容を進化させます。

今回は短期間集中になっていますので、息切れするくらいの密度になりますが、忙しいお仕事の中で時間を割いていただいてもきっと満足していただける内容になると自信を持っています。

クラウドを統括するサービス


lifehackerで紹介していたので試してみました。Otixoはメジャーなファイル共有サービスを、ユーザーからは単一のWebインターフェースでまとめて管理運用できるサービスです。個人での使用は無料でその場合は多少の帯域制限があるようで、月額$10弱で帯域制限が解除できるそうです。

私はGoogle Doc、Dropbox、Boxと、FTP接続でCORESERVERを登録してみました。ファイルリストが現れるまでの待ち時間は少しかかりますが、Webブラウザから使えるので出先のコンピュータから一時的にファイルにアクセスしたいときには使えそうです。複数のアカウントを覚えておくことも無く、Otixoのアカウントで一括管理できるのはOS XのKeychaneみたいなイメージです。

ファイルの形式によっては、Webブラウザ内で表示できるので、まさに一時的に使うときには便利です。まだメインで使えるまでには成長していない印象でしたが、登録をしておくといざというときに使えそうです。

Illustrator CS6もなかなかイイ


これまでのCSで一番頻繁に使っていたのは意外に思われるかもしれませんが、Illustratorでした。これはシステム設計を主業務としていた会社勤めの頃から、ずっとシステム図をIllustratorで書いていたからです。システム屋さんはVectorWorksと決まっているので、いろんなところで面倒がられました(笑)。プリント時のイメージを確認しながら図面を書き進めていけるのが気に入っていて、図面のシンボルもすべてAI形式で残してあります。

ここ数年はシステム図を頻繁に書くことは少なくなりましたが、時々過去の修正などでAIを使うと、どんどん新機能が搭載されて操作が重たくなって来ているのが不満でした。CS6のAIはここに来て64bit化が実現したせいなのか、スクロールやトラックパッドでの縮小拡大が滑らかになっていました。私にとってのAIは多分バージョン5くらいの時の機能しか活かせていないので(汗)、最新版に希望するのは操作のレスポンスでした。

以前のバージョンでもあったのかもしれませんが、Application Frameを有効にしておくと、1枚のウインドウの中にすべてが収まるので、画面が広く使えて個人的にはこの方が好きなんです。機能のパーツが散らかることが防げるので、作ることに集中できます。

OS X Lionへの最適化も進化している感じで、敬遠されがちなトラックパッドでの使用も私にはマウスが無くてもいける感触を得ています。これまでマウスを必要としていた図面を書く時も、これでトラックパッドだけで難なく行けそうな感じです。64bit化によって細かな人間には重要なレスポンスの改善がAIでもしっかりと現れているように感じて、なかなかイイ感触です。

Premiere CS6がなかなかイイ


先週金曜日にリリースされてから、時間を見てCS6をいろいろ触っています。第一印象はかなりグッドな感じですね。ダークなユーザーインターフェースは最近の流行で、こうなってくるとパッと見ただけではなんのアプリケーションなのかがすぐには判別できなくなってきますね。見た目だけではなくて機能面や操作感は、一昔前に比べて大きな違いは無くなりつつあり、僅差になって優劣付けにくくなっています。これにより、以前からyamaq blogで書いて来たようにユーザーがいいとこ取りをしていくのが賢い使い方だと思います。ただしそれは言い換えればすべてを所有していくことになり、それなりにコストはかかるのですが。

AvidはDNxHD、AppleはProRes、AutodeskはDPX、EDIUSはGVG HQX、のように主要編集アプリケーションは自社開発の専用コーデックを抱えています。AutodeskのDPXは自社開発のオリジナルではないですが。Adobeはこれらに対して独自のコーデックを持たず、逆に世の中のコーデックをパワフルに再生できることをアピールしています。Adobe以外は自前のコーデックに変換してからが強いのに比べて、Adobeはコーデックの事前変換が不要なため、現場編集などのようなただちに編集に取りかかりたい用途で活躍しやすいでしょう。

Premiere CS6のワークフローでの位置づけは、これまでのConform用途から編集時点から使えるような機能面の強化が図られて来たと、今回のCS6のリリースで感じています。まず操作性でレスポンスが良くなっているので、編集という作業が人間の身体のリズムに合わせて操作するので、使いやすい楽器のように身体に馴染みやすくなるでしょう。また、これまでから進めて来たPhotoshopやIllustrator、AfterEffectsとの連携は他者のアプリケーションよりも数歩先に進んでいます。Illustrator素材をそのままタイムラインから使える点は大きなアドバンテージです。さらに、Shift+`キーで各パートが最大化できる機能は、他のアプリケーションでも採用してほしいと思います。

私がAdobeのCSに期待しているもうひとつの理由は、AppleのMacintosh開発で先が不透明に感じているからです。もし、パワフルなMacが使えなくなった場合、必然的にWindowsという選択肢になってしまいます。そうなったときにも困らずに環境が移行できるのは、Adobeが最も有力です。単純にソフトウエアの善し悪しだけで環境構築の選択ができないという難しい事情があります。

私は毎月定額を払い続けるCreative Cloudを選択したので、気持ちが変わらない限りこの先ずっとCSとはお付き合いしていくことになります。これはこれまでのMasterCollectionに相当し全部入りであり、なかなか魅力的なパッケージです。

タイムコードについての学習意義

学生に向けてタイムコードのドロップフレームについて講義をしたのですが、予想通り大半の学生はスリープモードになっていました。イマドキの映像志向の学生は、制作の大半をコンピュータを使っていて、使用するカメラもタイムコードに未対応だったりして、タイムコードに対する知識を持っていないと我々が嘆くよりも、そもそもタイムコードは不要になっている事実から認識しなければなりません。とは言っても放送局やプロダクションではまだタイムコードは現役なのですが。

そんな映像の教育現場と就職した後の実地との間でギャップが出ていることは、確実に生徒たちに伝えるべきであり、なるべく基礎知識は知っておくべきと考えてタイムコードの講義をやったわけです。

  • なぜタイムコードが必要なのか?
  • LTCとVITC、さらにはSDI-TCの違いを理解する。
  • タイムコードのキャラクターインポーズを使いこなす。
  • ドロップフレームが必要な理由は?
  • 29.97Hz/30.0Hzが、DFとNDFの違いではない。
  • ドロップするポイントを把握する。

これらを完全に理解すればタイムコードについての理解度は100点ですが、そんなところは目指していません。そもそもなぜタイムコードは必要なのか?そしてどうやってタイムコードと向き合って行くのか。少なくともそれを抑えてほしかったのです。その先にある理解度を高める学習は現場に出てからでも遅くはないですから。

もしも学生から、「タイムコードなんて数年したら不要になるのになぜ学習する必要がありますか?」なんて聞かれたら、逆にその生徒を褒めてやりたいですね(笑)。しっかりと現状を認識しているし、学ぶべきポイントを心得ていると感じるからです。ただし、先日の無駄の定義にも通じますが、今は不要にはなったけれどなぜこれまでは必要だったかと言う経緯や歴史は知っておくと後日役に立つし、知識に深みが出ることは確実です。

この先ファイルベースワークフローが進化して行くうちに、タイムコードの存在意義に対して学生だけではなく、我々仕事で従事している者からもタイムコード不要論が出てくる日が近いでしょう。そして、その日がくることを私は楽しみにしています。