学生の時に学んだ少ないことの中に、ドキュメンタリーとニュースは何が違うか?というのがあります。双方ともに実写映像で実際に起こったことを撮影したコンテンツです。対象になったカメラの向こう側の原風景は、事実の現象です。両者の違いは、作者の演出意図の有無です。
アカデミー賞をとった「ザ・コーヴ」の話題が、私のRSSの中で二つも目にしたので、ドキュメンタリーとニュースの違いについてyamaq blogでも再度書いてみました。「ザ・コーヴ」は私は全く観ていませんし、情報もないのでどんなコンテンツかは知りません。イルカ漁、ドキュメンタリーのふたつのキーワードが、私の琴線を刺激しました。
狩猟という行為に関しては、池田信夫blogさんのエコロジーという自民族中心主義がわかりやすく、私の考えもこれを支持します。そして、ドキュメンタリーとはについてです。水中カメラマンのデスクワークな日々さんで書かれているように、ドキュメンタリーとはこんなコンテンツなのです。
ドキュメンタリー映画(TV番組)は、作者の意図をもって構成され、撮影&編集が行われます。
もちろん、映像は実写ですから事実を映したものですが、編集次第でストーリーはどうにでもできるものです。(都合のいい素材のみ選び、都合のいいように繋ぐ、時には強引に。)
あくまでも、作者(=監督)の主観的フィルーターを通した現実を見せられている事を観客(視聴者)は忘れてはいけません。別の考え方をもった作者(=監督)の手にかかれば、同じ映像を素材を元に編集しても正反対のストーリーになる事もあるでしょう。
私は「ザ・コーヴ」という作品に関して、どうこう言うつもりはありませんが、ドキュメンタリー映画(TV番組)というのは、そういうもの(=作者の意図した方向へ観客を誘導するプレゼンテーション)なのです。「客観的事実を伝える」ものではないのです。
編集次第で白にも黒にもなる。これがドキュメンタリーというジャンルのコンテンツです。演出者の意図が色濃く反映しやすいので、世に何かを訴えかけたい人の強力なツールになるでしょう。
私は20歳からずっと何らかの形で映像編集にかかわり続けています。楽しさは十分味わったつもりですが、このような危険な側面を編集という行為が潜在している点は、忘れがちなだけに常に意識しないといけません。
ひとつのQuickTimeファイルを作成するのに、どのくらいの時間がかかるかを計測するのにみなさんはどうしていますか?たとえばレンダリングの所要時間を計るときなどに必要です。これまでの私は超アナログ的にストップウォッチを使っていました(汗)。でもiPhoneの時計を使っているので、ほんの少しだけデジタル的です。ほんの少しですが…(笑)。
第一期ゲームセンター世代なので、ボタンを押すことに関しては少しだけ自信はありましたが、そんな自信は正確な計測にはなんの役にも立ちません。何かいい方法はないものか、とずっと考えていたのですが、ある程度の精度で計測できる方法を見つけました。コマンドラインで実行するときにはtimeコマンドを使うことで、開始から終了までを秒以下の単位で計測できますが、今回紹介する方法はそこまでの精度はなく、プラスマイナス1秒程度の幅はあります。とは言え、たくさんのファイルをまとめて計測することが、人力ではなく勝手にやってくれるので、実用上は問題ないと思います。
手順です。まずは計測したいタスクを実行してください。それに際してはなにも準備はいりません。まずはやりたいことを済ませておいてください。それが終わればTerminal.appを起動します。そして対象のファイルに対して、コマンドを2回実行します。
qBook:0309 yamaq$ ls -lUT MVI_9579.mov
-rw-r–r–@ 1 yamaq staff 891763496 Mar 9 19:06:13 2010 MVI_9579.mov
qBook:0309 yamaq$ ls -lT MVI_9579.mov
-rw-r–r–@ 1 yamaq staff 891763496 Mar 9 19:07:18 2010 MVI_9579.mov
こんな感じです。この結果ですが、一回目のタイムスタンプがスタート時、二回目が終了時の時刻です。言い換えれば、前者がファイル作成時の時刻(ls -lUT)で、後者が最終更新時刻(ls -lT)です。lsコマンドのオプションで、「T」は秒まで表示するために使い、Uはファイル作成時のタイムスタンプを表示することになります。「U」オプション無しで、デフォルトの最終更新時刻になります。
時間差の計算は手計算なのでアナログ的ですが、この部分はスクリプト化することはできるでしょう。とりあえずそれなりの精度で難なく計測することはできると思います。
都内の某所にて、Nukeのデモンストレーションを見せていただく機会に恵まれました。バージョンは最新の6です。私の知っているNukeとは見違えるほど成長していました。「大きくなったわねえ〜」みたいな、久しぶりに近所のおばさんに出会ったときに言われるような言葉を、私もNukeに向けていました(笑)。
PLE Personal Learning Editionは無償でダウンロードできますが、ウォーターマークが乗りますので、クリーンなNukeを見たのはほんと久しぶりでした。簡単にお試しできるので、興味のある方はFoundryのサイトからダウンロードしてみてください。
ノードベースの環境は健在で、Shakeがディスコンになった今では貴重な存在です。ライセンス形態も今では変わっていて、ノードロックもフローティングも価格は同じで、レンダリング用のライセンスはかなり安くなっているようです。プラグインが豊富なのは、FoundryがNukeを買い取った利点が大きく出ているところです。
Mac版では現状32bitカーネールでしか動きませんが、レンダリング時にはCoreを有効に使えるそうなので、MacProのようなCoreを複数持っているホストなら、レンダリングも速くなるらしいです。
個人的に嬉しかったのは、TCLからPythonへの移行が進んでいるところです。かつてはグラフィックスを上手く使いこなすためにTCL言語を使っていたそうなのですが、時代は変わって世の中の時流にのっとってPythonの採用が進んでいるそうです。まだTCLとPythonが混じっている状況なのですが、今後は徐々にPython中心になるのでしょう。
REDのR3Dファイルの読み込みも試してもらいました。このSDKはFLUTをまだサポートしていないバージョンでしたが、基本的なメタデータはサクサク反映されていました。Nuke自身が持つ豊富なLUTの設定が、REDのワークフロートはうまくからんでくれる印象を持ちました。
Nukeは直感的に画像をコンポジットしていくよりは、理論的にノードを組み合わせていくタイプのひとに向いているツールです。この点はShakeゆずりな大きな特徴です。なぜか日本ではあまり名前を聞かないNukeですが、もう少し使われてもおかしくないコンポジットツールだと思います。
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業務用システムのメンテナンスをやっていると、ハードウエアの修理は避けて通れないものです。一昔前だと巨大ワークステーションだと専用のパーツしか使えないので、どうしても専門のメンテナンス業者さんに依頼することになりました。時代は少しだけ変わって、汎用パーツをたくさん使ったワークステーションになってきました。中身だけみれば、「パソコン」と呼べないこともないですね。
ただし保守の形態はこれまでのようなカチッとしたメンテナンス契約になります。これはこれで安心ではあるのですが、どうしてもタイムラグが発生してしまうという難点があります。この点がポストプロダクションのメンテナンスをやっていると最大のネックといってもいいと思います。重要度の高い方から、時間、金額、確実性となるので、なによりも一刻も早く解決したいのです。
この慌てているときに修理金額をFAXで送ってきて、それで問題なければFAXで依頼する。そして、実際にオンサイトに来てもらうのが、翌々日以降。これでは質のいいサポートとは言えないですね。これまでにInfernoやFlameの質のいいサポートを受けてきただけに、某メーカーさんの対応には「ちょっと困ったなあ感」が漂います。
使っているパーツは汎用品なので、考え方を変えて自己責任でホワイトPCを調達してもいいのかもしれません。東京なら秋葉原という巨大な「パーツ倉庫街」があるので、何かあればそこへ走ればなんとかなります。土曜日曜もあまり関係なくオープンしていますし。
業界でもたくさん使われているワークステーションの保守。そろそろ方針変更するときに来ています。
今週の水曜日は早朝から夕方まで3Dステレオスコピックの撮影に同行させてもらいましたが、そのときに持参したEOS 7Dで撮影した素材から、AfterEffectsで立体的に見えるように加工してみました。AEでは標準で二つの素材からステレオスコピックを作るフィルタが備わっています。

3D Glassesフィルタを使うことで、二つのクリップからサイドバイサイド、インターリーブ、アナグリフを切り替えて合成することができます。アナグリフにすると赤青メガネを使えば簡単に立体的に確認することができます。私も2枚のフィルタをセロテープでつなげただけの「簡易メガネ」をいただいたので、それで見たところそれっぽく見えました。
素材はEOS 7Dで撮影した2枚の静止画でした。7Dを高速連射モードにしてカメラを構えて、体を平行移動します。その移動の間にシャッターを切ることで微妙に左右の位置がズレた連射ができます。この中からいいところの2枚を選んでAEに持ち込みました。
Photoshopでも同様のフィルタがあるようで、3Dステレオスコピックは動画でしか使えないと思っていましたが、簡単に配布できる赤青メガネを使えば簡単に立体的に見えるので、手軽に使える3Dとして映画以外でも利用できると思います。

小さなサイズになっていますが、これでも何となくは立体的に見えます。もしよろしければもう少し大きなサイズも用意しましたので、こちらからダウンロードできます。
カメラをはじめたばかりのビギナーなので、あまり深く考えずに保護フィルターは付けるようにしていました。取り扱いに慣れていないので、気がつかないところでレンズに傷がついてもイヤなので、安全策のために付けていました。私のまわりの人に聞いても、付ける派と付けない派に分かれていました。私の場合撮影時はカメラの電源は入れっぱなしで、使わないと勝手にスリープモードになる使い方をしています。レンズキャップもしないので、ちょっと不安な面もありました。
いっぽうで、レンズの前に物を置くこと自体に異議を唱える方もいらっしゃいます。光を遮るものはあってはならないとの考え方だと思います。いくら透過率が低いからといっても、光の乱反射や屈折が起こっていても不思議ではありません。厳密に言えば、フィルターを付けた状態よりは有利なことは間違いありません。
安全策でフィルターを付ける派ではじめたのですが、4本のうち最後に買った10-20mmだけは成り行き上ノンフィルターでした。このレンズにも保護フィルターを買うべきかどうかであれこれ考えているときに、ふと思い当たったことがありました。
そう言えば、自分のMacは液晶にフィルターを貼っていません。iPhoneもです。これまでにApple製品に保護フィルターやカバーを付けたことは記憶にありません。これは、本来のデザインをそのまま味わいながら使いたいからです。せっかくのデザインを余計なもので隠すのは許せないからです。傷がつくのは心苦しいのですが、Jobs流に言わせると、傷も所有者のアイデンティティーなので、味です。この考え方は当面変わることはないでしょう。
保護フィルターに関する私の考え方が明確に決まりました。付けていた3枚のフィルターは、今後使うことはないでしょう。
先日リリースされたProKit5.1アップデートですが、Apple純正のプロアプリが利用するframeworkが更新されました。それ以前の問題が解決されるとのアナウンスなのですが、新たにサードパーティ製ハードウエアで不具合が発生したとの情報もあります。
これまでにもQuickTimeのアップデートでは、サードパーティの製品との間で問題が幾度も発生したことがありました。業務用のノンリニア編集システムのような毎日仕事で使っているようなシステムでは、今しばらく更新を待たれた方がいいと思います。
もちろん全く問題が出ていないケースもあるので、インストールすると完全にNGになってしまうほど深刻ではありません。安定面を重視されるユーザーさんは、今しばらく更新を待たれて、ネット上の情報を見てインストールを判断されることをお勧めします。
朝日の昇る時間帯から夕方まで、1日7Dを持ってスチル&ムービー撮影してきました。スチルの出来栄えはお話にならず撃沈でしたが、ムービーでも満足度は高くはなかったですが、7DのISO AUTOの便利さを体感できました。
私が理解しているISO AUTO機能は、シャッター速度と絞りの値をマニュアルで決めておいたときに、ISO感度をAUTOにしておくと、両者は固定のまま、感度が上下する挙動になります。間違っている部分はご指摘いただけると幸いです。
今回は1280×720@60fpsでムービー撮影していたので、多少のざらつきは吸収されるだろうと思っていましたが、朝日の昇った直後ではこのざらつきは厳しいものがありました。多分センサーの光量不足のざらつきに加えて、H.264エンコードのざらつきが合わさった感じです。それなりに光が足りている場合は大丈夫でした。ノイズの許せるか許せないかの許容範囲は個人差が大きいので、善し悪しは判断できないと思います。そこにあるのは、好きか嫌いかだけです。
ノイズの出方を気にさえすれば、このISO AUTOはムービー撮影ではとても強い味方になることがわかりました。7DのISO AUTOは反応速度はビデオカメラのオートアイリスよりはかなりゆっくりしていますが、正確に反応してくれるので、絞りやシャッタースピードで追いかけることの代わりで使えました。動画の場合は、シャッター速度で光量を調整できない被写体があるので、被写界深度も維持したいときにはISO AUTOは便利に使えることがあると思います。
シャッター速度固定モードとうまく使い分ければ、デジタル一眼ならではのムービー撮影のスタイルができ上がる気がします。
ソフトウエアアップデートから、ProKit5.1がリリースされました。Apple純正のプロアプリカテゴリのソフトウエアが利用している、ProKitというframeworkをアップデートする更新です。
今回の変更点は3点挙げられています。
- スクロール動作の不具合を修正しました。
- メモリ・リークが解消され、パフォーマンスが向上しました。
- 特定のアプリケーションの警告ウインドウで、インターフェイス要素のレイアウトに対処しました。
対象となるプロアプリは下記の通り。
- Final Cut Studio
- Final Cut Pro
- Motion
- Soundtrack Pro
- DVD Studio Pro
- Aperture
- Final Cut Express
- Soundtrack
- Logic Pro
- Logic Express
ネットの掲示板などで話題になっていたAperture3のメモリリーク問題は、もしかするとこの対応で解決するかもしれません。アプリケーション側ではなくて、共有ライブラリ側の問題だったのでしょうか。早速更新してみます。