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動画ビューワQlipの進捗状況

本日バージョン0936をリリースしました。毎回リリースノートは付けていないので継続して使っていただいている方には、どこが変わったのか手探りになっていて申し訳ありません。その代わりに今回は、どんなことを考えながらコーディングしているかをお伝えします。また、この先にどのような機能を盛り込みたいと考えているかも紹介したいと思います。

実は本日リリースした0936は、自分の中では大きな転換点になっています。当初自分の中では外したくなかった、これだけは絶対に実装しておきたい機能というものがありました。第一にタイムコード表示をすること。これは過去にもyamaqblogで書いたように、Qlipを自分で作ろうと考えた原点です。第二に動画ビューワで意外にみなさんが軽く考えているのではないかと思っている色の再現性です。DaVinci Resolveやmpvをこれまでたくさんの方にオススメした背景にはこれがあります。映像を書き出したけど、使っていたアプリケーションの色と違って見える、という問題は今でも映像業界に健在です。これの対策のために、きちんと色を再現しましょうというセミナーをこれまで何回か開催したこともありました。そんな自称色の伝道師が作った動画ビューワなので、色の再現には気を使いたかった。すでにコメントでご指摘いただいていた中で、実は自分の中で最大に気になっていたところでした。これが実装できたのがバージョン0936です。

タイムコードと主要なメタデータが表示できて、色の発色がきちんとしている動画ビューワが、Qlipが出発点で目指した目的地でした。バージョン0936ではそのゴールには到着できました。ここまで来る間に早めにリリースした恩恵で、建設的なご指摘とアイディアをたくさんいただけました。ユーザー会でいただいた意見も参考になっています。これまた繰り返しになりますが、動画ビューワに求める機能を知ると、そのひとの映像との接し方が見えてきて興味深いんです。そんなたくさんの接し方から、Qlipは優先順位と必要性を鑑みて新しい機能を実装していく考えです。

この次になんとかしたいと考えているのが、音声のモニタリングの機能です。現状では最小限に留まっているので、物足りないと感じているユーザーの方は少なからずいると考えています。その意見と相反する考え方が、ノンデストラクティブです。素材に手を加えない非破壊の考え方に加えて、ありのまま表示して加工し過ぎないことも重要だと考えています。そのためどんなオーディオモニターの機能が落とし所なのかが正直まだ見えていません。仕様の策定には時間がかかるので長い目で見ていただければ幸いです。

他の機能としては、複数のクリップを比較もしくは同期しながら再生する機能です。これは意外なところでしたが、必要とされる方が少なくなかった自分には意外性のある機能です。Resolveのように左右に並べるとビューワが大きくなるし、小さいと視認性が下がります。2画面同時に表示した際のオーディオは何を選択すべきか。同期の基準はタイムコードがありますが、無い場合はどうするか。またオーディオで同期する機能がほしいなど、これまた先が見えません(汗)

個人的に搭載したいと思っているのは映像のヒストグラムとWFMです。オーディオのXYスコープ通称オシロスコープは、LとRのオーディオデータが同じ場合に「L=R」を表示するようにしたので、なくても良いのではと思っています。オシロスコープ機能は目を引く機能で賑やかしには良いのですが、そこまで必要に感じていません。LとRの分離性は確認できますが、そもそもLとRが入れ替わってしまったトラブルな素材を判定できません。

Qlipの公開は当初AppStoreで無償配布と考えた時期もありましたが、以前の経験からリリースまでのタイムラグがあることと、使えない機能がそこそこある縛りの点から、大きな変化がない限り今のままの配布形態と考えています。小さな更新点はTwitterでもお知らせするように心がけますので、ユーザーの方はご意見いただければ幸いです。

4 thoughts on “動画ビューワQlipの進捗状況

  1. photoslack

    0936早速ダウンロードしてDaVinciのカラーページのビューアと比べてみました。
    完璧でした! 感動です。本当にありがとうございます!

    返信
    1. yamaq

      photoslackさん

      お待たせしていた機能がやっと実装できました。まだ気になる部分はあるのですが、ClipNativeで使うことでResolveのビューワと同じ発色が維持できます。この場合、ColorSyncにした場合よりも再生時にコマ落ちが出ることがあります。4k60fps素材の再生などの負荷が大きい場合には、ご自身で使い分けていただければと思います。ClipNativeでもパフォーマンスを維持できるようにできないかがこの先の課題です。

      引き続き、よろしくお願い致します。

      返信
  2. oyoyo

    ダウンロードしてみました。いいですね!
    私の希望としては、下部のタイムコード等が表示されるエリアのON/OFF機能があると嬉しいです。フル画面でお客さんに試写をする際に使いたいです。

    返信
  3. yamaq

    oyoyoさん、コメントありがとうございます。
    ご試用頂けてうれしいです。

    完全なクリーンビデオにしたいわけですね。
    フルスクリーンの時に下部の表示を消せればご希望に沿えるかもしれませんね。この機能はリクエストを想定していたので、優先順位を上げて検討してみたいと思います。

    現在はリファクタリング期間でして、次の新機能の実装に向けた下地の整備をしています。それが開けたところで取り掛かってみたいと思います。ご意見感謝します。

    返信

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