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自己流モニター調整法

ここ1〜2年に製造されたMacに付属の液晶ディスプレイは、カラーガマットがDCI-P3に近いようで、Apple自身も一時P3カラーのような表現をしていました。気をつけねばならないのは、P3はP3でもカラーがマットはP3と同じくらいですが、トーンカーブの特性はガンマ2.6ではなく2.4近辺ということです。とにかく一昔前のディスプレイに比べて、非常に鮮やかな発色になっていることです。

そんなわけで、どうすれば発色豊かなiMacのディスプレイを、Rec709やsRGBの規格に合わせて貧弱な色で控えめなセッティングにするかで、一時頭を悩ませていました。目視レベルで外部モニターとiMacディスプレイを近い状態にする方法を紹介します。使うソフトウエアはDisplayCALというオープンソースです。これに加えて、Argyllというモニター調整で使う多岐にわたるライブラリ群です。ここにX-rite社のプローブi1 Display Proを用意します。

操作はすべてDisplayCALのGUIで行います。最初にターゲットにするRec709、日本では特殊な白色点9300Kの設定にします。プローブを接続して最初にディスプレイの明るさを100カンデラに合わせます。iMacではモニターのブライトネスの調整はざっくりしているので、yamaq謹製アプリケーションBrivalを使って細かく調整します。このアプリはAppStoreで購入可能です。

その後、ディスプレイの状態をプローブが読み取るプロファイリング工程に入り、最終的にICCプロファイルが出来上がります。所要時間は20分くらいです。これをsRGB設定でも作っておいて通常はRec709/sRGBで切り替えて運用します。ICCプロファイルの切り替えは、システム環境設定のディスプレイのColorから行います。

手順を書くとざっとこんな感じですが、実際にやってみると設定項目が多くて戸惑うかもしれません。今年の5月にEizoSalon西麻布でこのあたりのセミナーをやりましたが、みなさん四苦八苦の様子でした。とくかくこんな工程を踏めば、外部モニターがなくてもそれなりなベターな環境が整います。ベストな環境はビデオI/O経由でリファレンスモニターを接続することで、理想はやはりこちらです。

4 thoughts on “自己流モニター調整法

  1. photoslack

    最近P3の色域を持つRetina 5KのiMacを購入しました。
    i1 DISPLAY PROのプローブを使用して、付属のi1 ProfilerでRec.709/sRGBのプロファイルを作成したのですが、この手順だけでP3の色域からRec.709/sRGBの色域に狭めることができたのか、不安に思っています。

    sRGBの色域の前iMacでPhotoshopで作ったVimeo用のカバー画像を、新iMacで更新したのですが、sRGBのカラープロファイルを使用しているにも関わらず、色味がかなり淡くなってしまいました。

    このブログ記事で紹介されているツールを使用しないと、やはり色味は合わないのでしょうか?

    返信
  2. photoslack

    連投すみません。PNGデータを作って比較したところ色味が淡くなっていたのですが、試しにJPEGで保存してみたところ、かなり近い色味になりました。
    まだ原因は分かっていないのですが、PNGデータへの保存に問題があるようです。

    返信
  3. yamaq

    画像ファイルにはプロファイルが埋め込まれていますので、意図している状態にセットされているかをまずは確認して見てください。

    画像データは単なるRGBのバイトの並びで、それに対してどんなプロファイルがあたっているかでモニターで見える色が変わります。

    返信
    1. photoslack

      yamaqさん、アドバイスありがとうございます。もう一度プロファイルを確認してみます!

      返信

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