以前QuickTime7プレーヤーはオワコンになったことを書きましたが、その際にまだ完全に捨てきれない事情があることをコメントで教えてもらいました。私が最近使っている動画ビューワは、mpvなのですがこれとて完全ではありません。対応コーデックは数多いものの、メタデータの表示が未対応という大きな欠点がありまあす。そこでこの課題を解決すべく自力でビューワの開発を進めています。
その名もQlip.appはMacだけで使える動画ビューワで、制作業務の中で多用されているメタデータを確認しながらビューイングできることを目指しています。現在の開発ステージはベータの真っ只中で、自分の使いやすいと感じる機能を一つずつ実装しながらデバッグを進めている状況です。主な機能を紹介しますと…。
- 対応メディアファイル拡張子は、mov、mp4、mts(mxfは将来対応希望)
- タイムコードが含まれていれば表示し、無ければタイマー表示
- タイマーはリセット可能なTM1と固定のTM2
- TM1のセロポイントへのGo to機能
- フレームナンバー表示(0/1スタート切り替え可能)
- 解像度、カラースペース、コーデック、フレームレート表示
- オーディオチャンネル数、チャンネルタイプ、サンプリング周波数、ビットデプス表示
- 表示しているフレームのPNGファイルへの書き出し
- PNGファイル書き出し時にファイル名にタイムコードを数字で追加
- ファイルのフルパスを表示
- Finderでファイルを表示
- フルスクリーン再生(コントローラーなし)
- 1000/1001再生レートのサポート
- 各種マーカー表示(88%/89%/90%/センターなど)
などが現在使える機能です。個人的に最大の課題と思っているのはMXFファイルを読み込めないところです。MXF形式は業務用の動画ファイルでは欠かせないので、これを解決できない限りベータは外せないと思っています。macOSのQuickTime Playerでは再生できているので、同じようなライブラリを使っているため何かの解決策があると思い、目下調査中です。
動画ビューワの用途はいろいろありますが、やはり編集アプリとの連携が最初に思いつきます。この点では無料で使えるDaVinci Resolveがあるので、わざわざ自力でソフトウエアを作らなくても良いようにも感じています。いわゆる「車輪の再発明」をやっていることは自覚しています。ただ、コンパクトに起動できて最低限の機能があるツールも便利ではないかと思い、今回yamaqblogで紹介してみようと思いました。その反響を見て今後の開発につなげたい考えです。みなさんの率直なご意見をお待ちしています。
楽しみです!買います!
JKLで巻き戻し/早送りできると最高です!
JKLはすでに使えています。と言うか、Appleの標準動画ビューワには実装されていました。これだと物足りないので、SONYの編集機ライクにZXCVも追加で割り当てています。
石川さん、このソフトウエアは有料販売の予定はなく無償です(笑)。ただし、公開時期がまだ見えていませんが(汗)
編集ソフトではなく簡易的にプレビューできる多機能のソフトの需要は高いと思います。
QT7の代わりになる物がない状況で自分で作り出すというのは大変素晴らしい事だと思います。
期待しています。頑張ってください。
XVGさん、コメントありがとうございます。
日々コーディングを進めていますので、形になったら改めて紹介したいと思います。
YamaQさん
もし出来るならオーディオトラックのオンオフとトラック名のリネームが実装されると嬉しいです。更にPeakMeterやリサージュもあったら良いなあ。
インタレ素材への対応とかも欲しいかもです。
要望ばかりですいません。
やまたけさん、コメントお待ちしていました(笑)
ProPhaseが搭載している機能があれば、ということですよね。これはぼんやりと実装できないかを考えているところです。将来的にできればと思っています。
オーディオトラックの機能は私が普段使わないので、少し調査してみます。ちょうど現在オーディオ部分の仕組みを見直しているので頭に入れておきます。
やまたけさんから以前いただいたコメントがあって、ビューワに求める仕様はひとそれぞれで違いがあることを再確認しました。タイムコード計算をする仕組みを完成させたため、その延長でビューワを作ってみた次第です。時間はかかりますが、自分でも使いやすいソフトウエアに仕上げていこうと思っています。