Resolve17からSilicon Mac発表を振り返る

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秋のお祭りが終わり、ここから先は発表された製品を自分の手にしながら、想像通りだったか期待外れだったか、もしくはそこから全く新しい発見を得るか。そんな日々を迎えることとなるでしょう。2020年は例年とは違った製品リリースへのサイクルになった面もありましたが、それを振り返りながら未来への期待感をまとめてみましょう。

NABショーがキャンセルになった

そんなことがあるのか?と思えるほどの驚きを感じたことを記憶しています。正直言って春先の頃は、そこまで慎重にならなくてもよいのではないか?と考えていた自分がいました。そこからは、みなさんが経験したように収束する気配はいまだに感じられない、混沌とした日常が漂っています。NABショーが消えたことでそこに向けて製品開発をしていたメーカー各社は、梯子を外された感はあったと同時に、製品開発にかけられる時間が稼げたと感じていた担当者も少なくなかったのではないでしょうか。私が毎年期待していたDaVinci Resolveの新バージョンは、春には目にすることができなかった反面、11月のこの時期まで静かに開発を続けていたようです。Resolve17の更新点を概観するに、当初の4月に向けた項目以上に盛り込んでいるのではないかと思えるほど、盛り沢山な更新であり新機能も多かった気がします。深夜の発表を見ていて心配になったのは、今回のバージョンアップは新機能の豊富さから例外的に有償になるのではないか、と。

DaVinci ResolveとAppleの関係性

当初日本時間の11月11日深夜に、新型Macに関するであろう発表会を開催すると告知したのはAppleでした。それに対して明らかに「合わせて」DaVinci Resolve17の発表会をぶつけてきたのは、Appleの発表会の中で新しい次期DaVinci Resolveの姿が現れることが判明したからでしょう。知っている者からするとAppleの発表会の中で見たことがないDaVinci Resolveが突然出てくると意外でもある反面、どうして内緒にしているの?と不審に思われるのを避けたのだと思います。それに加えて、DaVinci Resolveという主力製品の最新版は自社ではじめてお披露目したいとの気持ちも強かったはずです。

これらの一連の様子を見ていると、ここ数年のBlackmagic Design社とAppleの開発者間の連携の深さが感じられて非常に微笑ましい限りです。Windows版のProRes書き出しが実装されない背景にはAppleのプッシュを感じていましたが、それ以上にBMD社としてもMac版のResolveに対して並々ならぬ思い入れがあるのかもしれないと感じました。Macファンからするととても嬉しい関係性なことで、長くこの関係を継続してほしいところです。

新しいSilicon Mac

飛び出してくるSilicon Macのスペックの高さは、自社の過去の製品との比較ではあるものの段違いの向上であることは伺えます。それがパソコン業界の中でどのあたりのパフォーマンスなのかが気になるところです。素人考えではありますが、CPUやGPU、そしてこの先重要になるAIの頭脳がひとつのパッケージの中に収まっていて、それを司るOSとのマッチングが一体化している製品は、パーツの寄せ集めをまとめていた従来の製品内部に比べて効率化が図られるのは想像できます。それがどのくらいのスケジュールで我々の手に入るかが重要です。今回発表された一連の新型Macは、まずApple Siliconは絵に描いた餅ではなく現実に手に届くところにあり、すでにこうやって製品化もできるのですよ。と言いたかったのでしょう。とにかく少しでも早く製品として私たちの手の届くところに届けたかっただと思います。その背景には、2020年に起こったコロナの影響があるのだと思います。本来ならもう少しじっくりと製品化して、専用の内部設計にしたかったという考えもあったように想像しますが、世の中の事情がそれを変更させたのではないかと私は感じました。

このSilicon MacがDaVinci Resolveとどのくらい「仲良く」してくれるのか?それはここまでの様子を見る限り、とても楽観できると私は感じています。Appleとしては、MacがWindows PCよりもどのくらい優れているかを示すことが技術的には大命題な訳なので、パフォーマンスの指標になるDaVinci Resolveでの能力提示には力を入れてくるはずです。それに加えて、両者の関係性は良好そうなので、ユーザーとしてはMacというプラットホームを選択する大きな理由になっていくのではないかと思っています。パフォーマンスを稼げる順番で見ると、Linux、Windows、Macだったので、この順番を正反対にしてくれるような大逆転を熱烈なMacファンとしては夢見たくなっています。

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