Audio MIDI設定

普段は滅多に利用することがない、Audio MIDI設定アプリについて解説します。ここには、Macに搭載されているオーディオインターフェースと、外付けI/Oがリストされて仕様や動作状況が確認/設定できます。Macは過去からずっとプロフェッショナルオーディオクリエーターに支持されてきた面はありますが、柔軟性において若干足りない面もあります。このAudio MIDI設定では、その足りない面を補う機能があります。

二つの不思議な機能

このスクリーンショットのようにウインドウ左下のプラスマークをクリックすると、二つの新規作成の項目が出てきます。Aggregate Deviceは直訳すると「機器を集める」ことを意味して、日本語メニューの「機器セット」よりは理解しやすいのではないでしょうか。もう一つの方はもう少し直感的な名前です。複数の出口を機器に追加してくれるように想像できます。

Create Aggregate Device機能

例えばGaragebandでは、入力と出力で別々のデバイスが選択できます。録音のために外部USB I/Oを選択すると、2台目のUSB I/Oは使えなくなります。まあ複数台のインターフェースを使用するケースは稀ではありますが、プロのユーザーなら困ったことになるかもしれません。このようなケースへの対応がこの機能です。デバイスをAggregate(集める)するので、先の例のようにUSB I/O(1号機)とUSB I/O(2号機)をこの機能を使って束ねて、新しいAggregate Deviceという名前のデバイスとして使用可能にできます。Garagebandでは、入力デバイスにAggregate Deviceを指定すれば、録音時のトラック設定からどのチャンネルを使用するかが指定できるのです。注意点は、Aggregate Device機能は単に存在しているデバイスを束ねて別名のデバイスを作るだけなので、その中にあるチャンネルの実体はリアルのデバイスを示しています。コマンドラインのエイリアスのような振る舞いで、Aggregate Device機能によってそのエイリアスがグループ化されます。

Create Multi-Output Device機能

これは映像機器でいうところのスプリッターのような振る舞いをします。Create Multi-Output Deviceを作成すると出口は複数に分配できるので、Macの内蔵スピーカーを鳴らしつつ、USB I/Oからも出力できるような設定も作れます。この時に、仮想デバイスとしてSound Flowerのようなものを併用すると、内蔵スピーカーで音を鳴らしながら、その音を録音できるようにもなります。Sound Flowerは開発が終了しているので、最近ではBlackholeというCatalinaでも使えるものが便利です。

これらを使うことで、デバイスのグループ化や分岐/分配ができるようになり、さらにバーチャルデバイスとの組み合わせで、デフォルト環境ではできなかったことが可能になることもあり、少し込み入った使い方を計画している方には知っていると便利なTIPSではないかと思います。

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