
私のデスクトップはDockを非表示にしているので、アイコンが置かれていなければあっさりとしたスクリーンになります。メニューバーを常時非表示にしていた時期もあって、時刻確認ができないという弱点があり、そのために瞬時に表示と非表示を実行できる何かが必要でした。インターネット上には優れた時計アプリはあるのですが、「瞬時に」と「必要最小限」を満たしているアプリがみつけられませんでした。そこで自分の好みを突き詰めた時計アプリを作った次第です。
そんな中、知人からシンプルな時計アプリがほしいとの話を聞いて、自分で使っていたものを改造したことがありました。Waveとのネーミングはその時に付けたものです。その後、Waveをベースにして少しカスタマイズをし、自分用の新Waveになりました。しばらくは一人で使っていましたが、安定動作も確認できたので、このたび公開に至りました。
搭載されている機能
- 海外の主要都市の時刻を短針で表示(2nd Time Zone)
- 時計のサイズをプリセットから変更可能(ユーザー設定は不可)
- Dockやアプリケーションスイッチャーに表示せずにアプリを起動
- 秒針の表示/非表示
- 日付と曜日の表示/非表示(日本の休日に対応)
- 他のウインドウに隠れないように最前面に表示可能(Most Front)
- 表示位置のロック機能
- 次回起動時には表示位置を再現
- アプリをFinderで表示(Reveal in Finder)
- マウス/トラックパッドのスクロールで透明度を調整
- アプリ起動時にOptionキーを押し続けると初期設定をリセットする機能
- F1, F2, F3キーで、スクリーンの固定位置に移動(ユーザー設定は不可)
- F4 〜 F7キーで、情報を表示(再押かESCキーで時計に戻ります)。バージョン1.6.15から、コンテキストメニューに対応しました。
- F4 〜 F7までの機能は、情報表示のみで設定変更には他未対応です
- F10キーで、「分」を表示
- F4 〜 F7までの機能は、Normalサイズでのみ有効
- F7のブライトネス値表示は、M1搭載Macにも対応しました
使用上の注意
Waveにはメニューバーがありません。起動はアイコンをダブルクリックから可能ですが、終了は右クリックからのQuit実行しかないように見えます。Waveは一般的なアプリに搭載されている機能を極限まで削除して、瞬時に起動/終了できるようにデザインしています。この考えから、Waveの起動はアイコンをダブルクリックで、終了もダブルクリックでできるようになっています。えっ?記述間違いでは?と感じましたか?ダブルクリックで起動と終了を交互に実行できるのです。
オススメは、DockにWaveを置いて使っていただくことです。これにより、Dock内のアイコンをクリックすると、起動と終了が交互に行われます。もしあなたがAlfredやAutomatorなどのような自動実行ツールを使いこなせるのなら、キーボードショートカットにWaveの起動を仕込んでおけば、それを実行するだけで起動と終了が瞬時に行われます。
Waveで使用している曜日の休日判定は、CalculateCalendarLogicを利用させていただいています。作者の方に感謝いたします。休日判定は日本のカレンダーにだけ対応していますので、海外でWaveを使っている場合には現地の暦とは異なる曜日判定になります。Waveは日本国内での使用、もしくは日本人が海外で生活するような使用だけを想定しています。
動作環境は、macOS10.14以降/Apple Silicon対応で、Appleの公証対応済みです。もし動作に関して不具合がある場合には、ページ上部のお問い合わせフォームからどうぞ。