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AppleProResRAWコーデック

AppleはNAB2018に合わせて、ProResファミリーの新しいコーデックProResRAWを発表しました。ホワイトペーパーが公開されたので早速Google翻訳を使って読んでみたところ、FCPとの連携で使うようなワークフローと書かれていました。まだ未知の部分が多いのですが、技術的なところと第一印象をまとめてみました。

ProResRAWはその名の通り、カメラのベイヤーパターンからのモザイク処理をする前の生のデータを記録する仕様です。そのため、RGBのダイナミックレンジはカメラのオリジナルの状態で記録されるのかもしれません。この部分に関しては使用するカメラとレコーダーも関係するので、記録したデータを扱うまでは詳細は見えてきませんね。完全なRAWで記録するとホワイトペーパーには書かれているので、Logエンコードされることもありません。そのため、FCPで読み込む際にLogにしてからLUTをあてるようなLogワークフローもよし、そうではなくセンサーで記録したリニアな状態からグレーディングするもよし、というような柔軟なワークフローが組めそうです。そのためにおそらくFCPの内部処理のための色空間は広く設定されていると予想されます。

現状ではどのメーカーのどの機種が対応しているかが広く公開されていませんが、AtomosとDJIは対応していると公表されています。これらのレコーダーで記録されたProResRAWファイルはFCPでグレーディングや編集でネイティブに使えるのだと思います。それ以外のカメラやレコーダーはProResをサポートするのかできるのかなどはまだ見えてきません。また、他社のアプリケーション、例えばDaVinci ResolveやPremiere Proなど主要なものがProResRAWをどのようにサポートしていくのかも見えません。この点が個人的にはとても心配ではあります。

CinemaDNGが登場した時に、動画の汎用RAWデータになるのではないかと期待しましたが、現在はその影もありません。ProResRAWが新しくRAWの業界スタンダードになるのであれば嬉しい半面、Windows環境での制約の大きさが故に喜んでばかりはいられません。この部分がもう少し風通しがよくならない限り、映像業界全体への貢献度が高まらないでしょう。そろそろAppleもこの点では大人の判断をしてほしいところです。

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