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Sledgehammerへの想い出

映像業界向けの製品で、NASにビデオI/Oが搭載されたSledgehammerというストレージシステムがありました。一時期私も販売とサポートのお手伝いをしていた関係もあって、非常に思い入れのある映像機器の一つです。私の古巣でも使っていたのですが、とうとう引退の時期が来ました。

かすかな記憶では2006年くらいに導入したはずなので、10年以上動いていたことになります。なによりもすごいのは、IT系の機器にありがちな数年使っているうちに不安定になってとても手がかかる、という事例がまったく当てはまらない機器だったことです。時々本体のアラームがなることがありましたが、通気部に埃が溜まって空冷効果が落ちたことが原因という不始末。Sledgehammer自体の不具合は記憶にありません。

年に一度のビルの電気点検でシステムをシャットダウンしなければならなかったのですが、ここ数年は二度と電源が起動しなくなったらどうしようとみんなで心配したものです。こんな心配にも挫けることなく頑丈に働き続けてくれました。

導入を計画していた頃、他社の製品も検討していてある国産メーカーとの話が今でも記憶に残っています。こちらの要求仕様が300M/s以上とのスペックでしたが、先方の担当者が「その単位はメガビットですか?」とピンと来ていないことでした。その国産のサーバの転送レートは20から30MByte/secだったと思います。そして胸を張って自慢していました。「この製品は1年を通してダウンタイムがありません」と。映像制作で使うサーバは金融関係で使うケースほどクリティカルではありません。まあ放送日や納品が迫っていると緊迫はしますが、でもそんな大変なことではありません。映像業界で使う機器は安定性よりも転送レートなどのスペックが高いことが重要なのです。ダウンタイムも10%くらいあってもなんとかなるものです。それを切り盛りできるエンジニアがいれば良いのです。

Sledgehammerのような安定して稼働できて、スペックも高く接続数が増えてもくじけない堅牢性の高さ。こんなサーバはこの先なかなかお目にかかれないと、私は思います。

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